A.T.カーニーのサマージョブは、プログラム名そのものに採用直結型と明記された4日間のプログラムです。しかも開始から終了まで一貫して個人ワークという設計で、チームでの立ち回りではなく一人の思考力が直接評価されます。日数は5日間の期間要件に届かない一方、選考との関係は公表されています。
採用直結型と明記された4日間
A.T.カーニーの採用サイト(2026年9月確認)に掲載された内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プログラム名 | 2028年卒 サマージョブ 採用直結型プログラム |
| 実施日数 | 4日間 |
| 実施時期 | TermA 8月18日〜21日/TermB 9月1日〜4日のいずれか一方 |
| 形式 | 開始から終了まで個人ワーク |
| 内容 | 自動車・エネルギー・小売など実在業界を題材に、現象と背景を整理し分析して提案を導く。期間中に現役コンサルタントとの1on1セッション |
| 対象 | 国内・海外の大学/大学院(修士・博士)在籍者で2027年10月〜2028年9月卒業予定 |
4日間なのに採用直結と書ける理由
2022年6月改正の三省合意(文部科学省・厚生労働省・経済産業省)では、企業が取得した学生情報を採用選考に使えるのは、汎用的能力活用型で5日間以上、専門活用型で2週間以上の要件を満たす場合に限られます。サマージョブは4日間で、この要件には届きません。
それでもプログラム名に採用直結型と入っているのは、三省合意が定めるのはインターンシップという名称を使える条件であって、企業が選考の一部として位置づけたプログラムを実施すること自体を禁じているわけではないためです。要件を満たさないプログラムは「インターンシップ」と呼ばず、別の名称で選考プロセスとして運用されます。サマージョブという呼称が使われているのは、この整理と整合しています。判別の考え方はインターン優遇とは?早期選考・選考免除の仕組みを一次資料で解説【28卒】にまとめています。
コンサルティングファーム各社の設計を並べる
コンサル業界は、日数の要件を満たすかどうかより、選考との関係を明示するかどうかで各社の姿勢が分かれます。
| 企業 | 確認できたプログラム | 選考との関係 |
|---|---|---|
| A.T.カーニー | 4日間の個人ワーク | 採用直結型と明記 |
| アビームコンサルティング | 1日または3日 | 内定直結型と明記 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 採用直結型のプログラムあり | 明記あり |
| アクセンチュア | 職種別プログラム | 職種により異なる |
| KPMG | ファーム別に日数と事前選考が異なる | ファームによる |
| デロイト トーマツ コンサルティング | 28卒でWinter Jobが廃止 | 年度により変動 |
| マッキンゼー・アンド・カンパニー | 選考プロセス内のインターンシップ | いずれか1回の参加が必須 |
| BCG | 新卒ページにインターン記載なし(10月21日確認。9月の確認時はWinter Internship・12月・東京) | 面接で問題解決能力を確認 |
| PwCコンサルティング | 通年採用、職種別の選考プロセス | 選考内でコンサルティングワークを疑似体験 |
コンサル業界は選考の時期が他業界より早く、夏の時点で本選考が動きます。大学3年の春には準備を始めていないと、応募の入口に立てません。
個人ワーク形式が意味すること
多くの戦略ファームのサマーインターンがチームでのケースワークを採るなか、A.T.カーニーは4日間すべてを個人で進める形式を取っています。チームの中での役割分担や議論の回し方ではなく、一人でどこまで論点を切り分け、示唆を出せるかが評価対象になります。
| 形式 | 評価されやすい力 | 準備の方向 |
|---|---|---|
| 個人ワーク | 論点整理、分析の深さ、提案の筋 | ケース問題を一人で解き切る訓練 |
| グループワーク | 議論への貢献、役割遂行 | ディスカッションの場数 |
期間中に現役コンサルタントとの1on1セッションが設けられているのも、個人の思考プロセスに踏み込む設計と読めます。議論で存在感を出す練習より、自分の仮説を検証して修正する訓練のほうが直結します。
業界知識をどこまで用意するか
A.T.カーニーは100年以上の歴史を持つ戦略コンサルティングファームで、自動車、エネルギー、小売などの領域に強みを持ちます。サマージョブの題材にこれらの業界名が挙がっている以上、当日までに基本的な業界構造を把握しておくと理解の速度が変わります。
ただし求められているのは業界の知識量ではなく、与えられた情報から筋の通った示唆を導く力です。数字の読み方、前提の置き方、結論への運び方を先に訓練するほうが効果的です。
応募前に準備しておくこと
TermAとTermBはどちらか一方のみの参加です。8月中旬と9月上旬という日程はどちらも夏休み期間にあたり、他社のインターンと重なりやすい時期です。
- TermA(8月18〜21日)とTermB(9月1〜4日)のどちらに参加できるかを確認する
- ケース問題を制限時間内に一人で解き切る練習を積む
- 自動車・エネルギー・小売の基本的な業界構造に目を通す
- 卒業予定時期が2027年10月〜2028年9月の範囲に入るかを確認する
コンサル業界の選考ではエントリーシートに加えて適性検査が課されます。形式差はWebテスト・適性検査対策の進め方、書類の書き方はES対策・体験談サイト比較で確認できます。
よくある質問
参加すると本選考で有利になりますか
プログラム名に採用直結型と明記されています。具体的にどの選考段階が免除されるかまでは公表されていません。
グループワークの練習をしておく必要はありますか
このプログラムは個人ワークです。一人で論点を整理し提案を組み立てる訓練のほうが直接役立ちます。
TermAとTermBで内容は違いますか
日程以外の違いについての明記はありません。参加できる日程で選ぶ形になります。
大学院生でも応募できますか
対象に大学院(修士・博士)在籍者が含まれています。
海外の大学に在籍していても応募できますか
国内・海外の大学が対象と記載されています。卒業予定時期の条件を満たすかどうかが判断基準になります。
4日間はフルタイムですか
時間帯についての詳細は公表されていません。実在業界を題材とした課題に取り組む形式であることから、相応の時間拘束が想定されます。
コンサル未経験でも通用しますか
実務経験を条件とする記載はありません。ケース形式に慣れているかどうかは、事前の練習量で埋められます。
報酬は支払われますか
待遇についての記載は確認できませんでした。採用直結型と位置づけられるプログラムでは、報酬の有無が公表される例もあります。
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選考を有利に進めたい人へ
サマージョブは4日間の個人ワークで、TermAの8月18日〜21日かTermBの9月1日〜4日のどちらか一方しか出られません。他社の夏の予定との調整は、就活エージェントに相談しながら決められます。
同じ業界の他社と比べたい場合は、コンサル業界の就活|9社の募集要項に見る「要件未満でも採用直結型」の構造【28卒】で確認できます。実際に募集要項を確認した各社の設計をまとめています。
2028年度サマージョブ採用のES受付はすでに終了しています。次年度の募集は例年の時期を参考に早めに確認してください。
まとめ
- サマージョブは4日間、TermAとTermBのどちらか一方に参加
- プログラム名に採用直結型と明記されている
- 4日間のため三省合意の期間要件は満たさず、インターンシップとは別の名称で運用されている
- 開始から終了まで個人ワークで、1on1セッションが組み込まれている
- 題材は自動車・エネルギー・小売など実在の業界
2026年9月28日に公式ページで再確認した内容 2028年卒サマージョブのエントリーシート受付はすでに終了しています。次年度以降の募集内容や日程は変更される可能性があるため、応募を検討する際は公式ページの最新情報をご確認ください。
参照した情報源
- A.T.カーニー 採用サイト「サマージョブ」募集要項(2026年9月確認)
- 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」(2022年6月改正)
- https://www.jp.kearney.com/careers/working-here/new-graduate/job(2026年9月28日に公式ページで再確認)
掲載している日程や条件は、A.T.カーニー 採用サイト「サマージョブ」募集要項を2026年9月に確認した時点のものです。2028年卒サマージョブのES受付はすでに終了しており、次年度以降は募集内容も入れ替わるため、応募を検討する際は公式ページの最新の掲載をご確認ください。