日本経済新聞社の2026年夏のプログラムは、記者職体験(一般記者・データジャーナリスト・科学技術記者・写真映像記者の4コース)、エンジニア・データサイエンティスト向けの短期インターン、コーポレートITの仕事体験、3職種のオンライン説明会に分かれていました。記者職体験はいずれも2日間で無報酬、エンジニア向けの短期インターンは5日間で謝礼9万円と、職種によって期間も条件も大きく違います。いずれも夏の募集は終わっており、2026年10月18日に公式の採用サイトを確認した時点で、冬の新しいプログラムは掲載されていませんでした。
記者職体験4コースの内容
公式サイトによれば、記者職体験コースの構成は次の通りです。
| コース名 | 内容 | 期間 | 募集人数の目安 |
|---|---|---|---|
| 一般記者コース | テーマごとに班を組み、最新のモノ・コトを取材して記事を執筆 | 2日間(東京A 8月20〜21日、東京B 8月24〜25日、東京C 9月7〜8日、大阪 8月27〜28日) | 東京各40名程度、大阪15名程度 |
| データジャーナリストコース | データ分析を行い、記事も執筆する | 2日間(8月20〜21日) | 8名程度 |
| 科学技術記者コース | 科学や医療など専門性が高い分野の記事をわかりやすく書く | 2日間(8月24〜25日) | 8名程度 |
| 写真映像記者コース | 街中での撮影と視覚的情報の効果的な読者への届け方を体験 | 2日間(9月7〜8日) | 6〜8名程度 |
一般記者コースは東京で3日程、大阪で1日程が用意され、4コースの中でもっとも規模が大きい設計です。公式には「日程によるプログラム内容の違いはございません」とあります。データジャーナリスト・科学技術記者の2コースは「理系・文系どちらでも」応募できると明記されています。実習場所は東京本社(千代田区大手町)、一般記者コースの大阪日程は大阪本社です。
2日間の流れと持ち物
各日程とも10時から18時までの予定です。公式に載っている編集職2日間の実施例を表にしました。
| 日 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 1日目 | 10:00〜12:00 | 集合、諸注意、指導員と顔合わせ、取材先の事前レクチャー |
| 1日目 | 12:00〜18:00 | 取材・原稿執筆 |
| 2日目 | 10:00〜午後 | 本社または取材先に集合し、取材・原稿執筆 |
| 2日目 | 15:00〜18:00 | 編集委員・記者による講演、指導員のフィードバック・総括 |
持ち物には条件があります。自分のPCを持参し、Wordで記事を書き、インターネットにつなげる環境があることが参加の条件です。写真映像記者コースは、さらに自分の撮影機材を持参できることが条件になっています。開催前に記事の閲覧などの事前課題が出ることもあります。
過去の取材テーマとして公式に並んでいるのは「コメ不足、これからどうなる?」「建設業の2024年問題への対応」「人口減少社会における社会保障 政府統計から読み解く」「フードバンク最前線」などです。政治・国際から企業・社会保障まで幅があり、班ごとにテーマが割り当てられる形です。
選考プロセスと応募資格
記者職体験の応募期間は5月18日正午から6月22日正午まででした。マイページからウェブエントリーシートを出し、書類選考の結果は7月上旬までにマイページで通知、通過者は7月中旬にオンライン面接を受けます。応募資格は「大学・大学院に在学の方で、期間中、全日程参加可能な方。学年・学部・学科は問いません」です。
「全日程参加可能な方」という条件があるため、2日間の日程に重なる予定がないか事前に確認しておく必要があります。本選考との優遇関係は公式ページに記載がありませんでした。
報酬なし、遠方参加者には交通費・宿泊を支給
記者職体験コースは無報酬ですが、遠方から参加する学生には会社規定の往復交通費が出て、希望すれば最大2泊分の宿泊場所が用意されます。地方在住でも参加しやすいよう配慮された設計です。地方在住の場合の選択肢は東京以外で開催されるインターンは?|150社で確認した36社と、交通費が出る18社【28卒】にまとめています。
エンジニア・データサイエンティストは5日間、謝礼9万円
記者職とは別に、エンジニア向けの採用サイト「HACK The Nikkei」でソフトウェアエンジニア・データサイエンティストの短期インターンと、コーポレートITの仕事体験が募集されていました。いずれも受付は終了しています。
| プログラム | 日程・会場 | 謝礼(額面) | 募集人数 |
|---|---|---|---|
| 短期インターン(東京) | 8月10日〜14日・東京本社 | 90,000円 | 〜20人 |
| 短期インターン(大阪) | 8月22日〜26日・大阪本社 | 90,000円 | 〜20人 |
| 就業体験(東京) | 9月4日〜6日・東京本社 | 54,000円 | 〜20人 |
| コーポレートIT 仕事体験 | 8月20日〜21日・東京本社 | なし | 20人程度 |
短期インターンは2人1組で、日経電子版の新機能やデジタル事業の新サービスを作る内容です。公式によると、記事データは40年分、アクセスログは数億件、紙面画像データは140年分あり、APIやBigQuery、電子版の記事で事前学習した言語モデルを使って開発します。応募条件は全日参加できることに加え、Python・Go・TypeScript・Swift・Kotlinなどでの開発経験か、機械学習・データ分析の経験のどちらかです。選考は書類審査のあとオンライン面談で、書類の結果は申込みから2週間以内に連絡があります。
交通費は、会場と同じか隣の都府県に住んでいる人の往復分が原則で、それ以外は相談です。コーポレートITは記者職と同じく無報酬で、一都三県以外からの参加者に交通費と最大2泊の宿泊場所が用意されていました。コーポレートITの書類選考の結果は8月上旬までに通知、卒業年度・学部・学科は問わないとされています。
夏のオープンカンパニー(オンライン)
選考のない説明会として、9月1日(編集職)・2日(エンジニア職)・3日(ビジネス職)にオンラインのオープンカンパニーが開かれました。社員の座談会と採用担当による会社説明が中心で、予約の締切は8月26日23時59分、対象は「学年・学部・学科は問いません」でした。コーポレートITのページには「秋以降には、会社説明会等も開催予定」とあり、マイページへの登録を案内しています。
3省合意の期間要件に照らす
2022年の3省合意改正では、インターンシップで得た学生情報を採用選考に使えるのは、実施期間が5日間以上(専門活用型は2週間以上)などの要件を満たすプログラムに限られることになりました。日本経済新聞社の記者職体験コースはいずれも2日間で、この期間の要件には届きません。エンジニア向けの短期インターンは東京・大阪が5日間ですが、公式ページには採用選考との関係についての記載はありませんでした。同業他社でも、朝日新聞社の冬の3コースは1〜2日、読売新聞社・毎日新聞社の記者職は1〜2日が中心です。判別の考え方はインターン優遇とは?早期選考・選考免除の仕組みを一次資料で解説【28卒】にまとめています。
新聞社各社のプログラムを並べる
| 企業 | 確認できたプログラム | 選考との関係 |
|---|---|---|
| 日本経済新聞社 | 記者職体験4コース(いずれも2日間)、エンジニア短期インターン(5日間) | 書類選考→オンライン面接・面談。優遇の記載なし |
| 朝日新聞社 | 冬はジャーナリスト1day・ビジネス2days・エンジニア1day | 公式に記載なし |
| 読売新聞社 | 職種別11プログラム、大半は1日 | 要件を満たさない |
| 毎日新聞社 | 記者2日間・他1日 | 要件を満たさない |
記者職に限ると、新聞社4社はいずれも1〜2日が中心の設計です。日経は記者職とは別に、エンジニア向けに5日間で謝礼の出るプログラムを持っている点が他の3社と違います。
本選考の流れと論文・作文
インターンとは別に、本選考の流れも公式の「過去の試験問題」ページに出ています。記者職は、書類提出・SPI・適性検査、書類審査、1次面接(オンライン)、2次面接(対面)と論文または作文、最終面接(対面)の順です。写真映像記者は2次面接のあとに来社しての技術試験があります。ビジネス職・エンジニア職は、書類提出・SPI・適性検査、書類審査、1次面接(オンライン)、2次面接(対面)、最終面接(対面)です。
記者職の論文・作文は時間1時間、原稿用紙2枚(800字)で、面接で来社したときに書いて出します。公式は文章のうまさに加えて「社会への問題意識やかかわり、考え方、ニュースへの感度」を見ると書いています。過去数年の出題テーマは「最近思うこと」「技能実習生」「物価」「緊急事態宣言」などです。インターンの取材テーマと同じく、時事を自分の言葉で書けるかが問われます。
2027年新卒向けの募集要項には、併願のルールも書かれています。ビジネス職と編集、エンジニア職と編集の併願はできますが、ビジネス職とエンジニア職の併願はできません。初任給は大学卒319,500円、大学院修了336,000円(住居費補助を含む東京勤務のモデル)、年間休日は120日、有給休暇は入社時に20日付与です。2026年10月18日時点で、28卒向けの募集要項はまだ出ていませんでした。
職種の幅を知っておく
日本経済新聞社は記者職のほか、ソフトウェアエンジニア・データサイエンティスト・コーポレートIT・ビジネス職のコースを用意しています。ビジネス職の募集職種には、広告部門(メディアビジネス)、日経テレコンや日経NEEDSなどの法人向け情報サービス、展覧会やコンサートの文化事業、電子版のデジタル編成・マーケティングなどが並んでいます。公式はデジタル購読数が100万を超えていると書いており、電子版まわりの仕事が多いことがわかります。志望する職種によって、どのプログラムに応募するかが変わります。
よくある質問
記者職体験コースはどれも同じ内容ですか
いいえ。一般記者コースは班を組んで取材・執筆する形式、データジャーナリストコースはデータ分析、科学技術記者コースは専門性の高い分野の記事執筆、写真映像記者コースは撮影と視覚情報の伝え方と、それぞれ体験内容が異なります。一般記者コースの中では、日程による内容の違いはないと公式に書かれています。
学部・学科の制限はありますか
公式サイトには「学年・学部・学科は問いません」と明記されています。全日程参加可能であることが条件です。エンジニア向けの短期インターンは、学部ではなくプログラミングやデータ分析の経験が条件になっています。
参加すると本選考で優遇されますか
公開ページの範囲では優遇の有無について記載が確認できませんでした。
交通費や宿泊費は出ますか
記者職体験とコーポレートITは報酬がありませんが、遠方からの参加者には往復交通費と最大2泊分の宿泊場所が用意されると明記されています。エンジニアの短期インターンは謝礼が出て、交通費は会場と同じか隣の都府県からの参加が原則です。
パソコンは貸してもらえますか
記者職体験は自分のPCを持参し、Wordとインターネットが使える環境が参加条件です。写真映像記者コースは撮影機材の持参も条件になっています。
本選考の論文はどんな形式ですか
記者職は1時間で800字(原稿用紙2枚)の論文または作文を、来社した面接の際に書きます。過去のテーマは「最近思うこと」「物価」などです。
冬のインターンはありますか
2026年10月18日に確認した公式の採用サイトとHACK The Nikkeiには、冬のプログラムの掲載はありませんでした。コーポレートITのページは秋以降の会社説明会の開催予定に触れています。
記者職体験コースは全日程参加が条件です。1日だけの参加はできません。
まとめ
- 日本経済新聞社の記者職体験は一般記者・データジャーナリスト・科学技術記者・写真映像記者の4コース、いずれも2日間で10時〜18時
- 応募期間は5月18日正午〜6月22日正午。書類選考→オンライン面接(7月中旬)という2段階選考
- 学部・学科の制限はないが、全日程参加とPC(写真映像記者は撮影機材も)の持参が条件
- 記者職は報酬なし、遠方参加者には交通費・宿泊(最大2泊)を支給
- エンジニア・データサイエンティストの短期インターンは5日間で謝礼90,000円、就業体験は3日間で54,000円
- 2日間のため記者職は三省合意の期間要件に届かず、本選考優遇の記載もどのプログラムにもなかった
- 本選考の記者職は対面の2次面接で1時間・800字の論文または作文。ビジネス職とエンジニア職の併願は不可
参照した情報源
- 日本経済新聞社 採用情報「インターンシップ・仕事体験・イベント情報」 https://www.nikkei.co.jp/internship/ (2026年9月21日に確認、9月28日・10月18日に再確認)
- 日本経済新聞社 採用情報「過去の試験問題」 https://www.nikkei.co.jp/saiyo/recruit/problem.html (2026年10月18日に確認)
- 日本経済新聞社 採用情報「募集要項・募集職種・障がい者採用について」 https://www.nikkei.co.jp/saiyo/recruit/data.html (2027年新卒向け、2026年10月18日に確認)
- HACK The Nikkei「短期インターン・就業体験 (2026)」 https://hack.nikkei.com/internJobs/2026_summer/ と「仕事体験・職種説明会 (2026)」 https://hack.nikkei.com/internJobs/2026_cpu_summer/ (2026年10月18日に確認)
- 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」(2022年6月改正)
募集内容は年度ごとに変わることがあるので、応募の前に公式サイトで現在の募集状況をご確認ください。
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