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企業研究

コンサル業界の就活|9社の募集要項に見る「要件未満でも採用直結型」の構造【28卒】

コンサルティング業界は、三省合意の日数要件を満たすプログラムがほぼ存在しないのに、選考直結を明記する企業が多いという特異な構造になっています。内定ナビが9社の募集要項を確認したところ、日数から優遇の有無を推測する読み方がまったく通用しない業界であることが分かりました。

この記事で扱う企業について

内定ナビが個別に募集要項を確認できた企業だけを対象にしています。募集要項が公開されていない企業や、マイページに登録しないと日程が分からない企業は含んでいません。人気企業や業界大手から、一次情報が取れたものを順に記事化しているため、この業界のすべての企業を網羅したものではありません。掲載順や社数に企業の評価は含んでいません。

9社の募集要項を確認して分かったこと

企業 確認できたプログラム 選考との関係
マッキンゼー・アンド・カンパニー 選考プロセス内のインターンシップ(日数非公表) いずれか1回の参加が必須
BCG 新卒ページにインターン記載なし(10月21日確認。9月の確認時はWinter Internship・12月・東京) 面接で問題解決能力を確認
A.T.カーニー 4日間の個人ワーク 採用直結型と明記
アビームコンサルティング 1日/3日間 内定直結型と明記
EYストラテジー・アンド・コンサルティング 4日間 採用直結型と明記
アクセンチュア 職種別プログラム、3日間 職種による
KPMG ファーム別に2日間・5日間 ファームによる
デロイト トーマツ コンサルティング 28卒でWinter Jobが廃止 年度により変動
PwCコンサルティング 通年採用、職種別の選考プロセス 選考内でコンサルティングワークを疑似体験

日数が判明している企業のうち、5日間以上は KPMG の一部プログラム(データ分析・AI・ITインフラ領域の5日間)のみでした。それ以外は1日から4日で、三省合意の要件には届きません。

要件を満たさないのに「採用直結型」と書ける理由

三省合意(2022年6月改正)が定めているのは、就業体験を伴い一定の日数を満たすプログラムに限って「インターンシップ」と呼び、そこで得た学生情報を採用選考に使ってよいというルールです。企業が独自の名称で選考の一部となるプログラムを実施すること自体を禁じるものではありません。

観点 三省合意が定めること 定めていないこと
名称 インターンシップと呼べる条件 他の名称の使用
情報の活用 要件を満たす場合に選考へ活用可 選考直結の企画を行うこと自体
日数 汎用型5日以上、専門活用型2週間以上 短期プログラムの実施

実際、この業界では「サマージョブ」「Job」「ワークショップ」といった名称が使われます。A.T.カーニーは4日間のプログラムを「サマージョブ 採用直結型プログラム」と呼び、インターンシップという語を避けています。判別の考え方はインターン優遇とは?早期選考・選考免除の仕組みを一次資料で解説【28卒】にまとめています。

戦略ファームと総合系で入口が違う

区分 企業 特徴
戦略ファーム マッキンゼー、BCG、A.T.カーニー ケース面接が選考の中心。マッキンゼーはインターン参加が必須
BIG4系 PwC、KPMG、デロイト、EY 監査法人とコンサル法人で採用が分かれる。職種別の選考が多い
総合系 アクセンチュア、アビーム 職種別プログラム。デジタル・IT領域の枠が大きい

BIG4系は法人が分かれている点に注意が必要です。PwCはコンサルティング合同会社と有限責任監査法人で別採用、KPMGはメンバーファームごとに日数も締切も異なります。応募先の法人名を確認しないと志望動機が噛み合いません。

マッキンゼーだけ設計が違う

確認した9社のうち、マッキンゼーはインターンシップへの参加が選考プロセスに組み込まれ、いずれか1回の参加が必須と明記されています。参加すると有利になるという話ではなく、参加しなければ選考が完結しません。

28卒は夏選考(応募3月1日〜5月31日)と冬選考(6月1日〜9月15日)の2回で、同年度での再応募は受け付けていません。練習のつもりで夏に出す進め方は成立しない設計です。

ケース面接の準備が前提になる

戦略ファームの選考ではケース面接が中心になります。マッキンゼーは採用サイトに例題(DiconsaとElectro-Light)と面接準備のページを公開しており、BCGもケース面接の準備ページを用意しています。

A.T.カーニーのサマージョブは、開始から終了まで個人ワークという設計です。グループでの立ち回りではなく、一人で論点を整理して提案を組み立てる力が直接評価されます。チームディスカッションの練習より、ケース問題を制限時間内に解き切る訓練のほうが直結します。

日程が夏に集中する

コンサル業界は選考の時期が他業界より早く、夏に集中します。確認した範囲では、A.T.カーニーの開催は8月18日〜21日と9月1日〜4日で、アクセンチュアとアビームは確認時点で受付終了でした。EYSCは2025年度に7月末から9月上旬にかけて4日間のプログラムを複数クール実施していましたが、28卒向けの日程は2026年9月26日時点で公式に掲載がありません。

大学3年の春には応募先を決めておかないと、入口に立てません。

よくある質問

コンサルのインターンは日数が短いのに選考に直結するのですか

三省合意が定めるのは名称と情報活用の条件で、短期の選考直結企画を禁じるものではありません。この業界では要件を満たさない日数でも採用直結型と明記する例が一般的です。

ケース面接の対策はどこまで必要ですか

マッキンゼーとBCGは採用サイトに例題と準備用の資料を公開しています。公開されている以上、目を通したうえで臨むのが前提と考えたほうが安全です。

文系でも応募できますか

専攻を条件とする記載は確認できませんでした。マッキンゼーは日本語での業務遂行能力を応募資格に挙げています。

BIG4系はどの法人に応募すればよいですか

コンサルティング法人と監査法人で採用が分かれます。会計監査に関わりたいのかコンサルティングに関わりたいのかで応募先が変わります。

参加しないと不利になりますか

マッキンゼーはインターン参加が必須と明記しています。他社は不参加による不利益について記載がありません。

いつから準備すればよいですか

マッキンゼーの夏選考は3月1日応募開始です。日程が夏に集中するため、大学3年の春には応募先を決めておく必要があります。

→ 業界研究まとめ|内定ナビが扱う14業界を一覧で比較

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選考を有利に進めたい人へ

コンサル9社では、4日間ほどのプログラムでも採用直結型と明記する会社が複数ありました。就活エージェントで各社の選考の進み方を聞いておくと、併願の順番を決めやすくなります、比較記事で違いを確認できます。

三省合意の日数要件を満たすプログラムはほとんどありませんが、選考直結を明記する企業が多い業界です。日数だけで優遇の有無を判断しないでください。

まとめ

  • 確認した9社のうち、三省合意の日数要件を満たすのはKPMGの一部プログラムのみ
  • それでも採用直結型・内定直結型と明記する企業が多く、日数から優遇を推測できない
  • マッキンゼーはインターン参加が選考プロセスに組み込まれ、同年度の再応募も不可
  • BIG4系は法人が分かれており、応募先の確認が必要
  • 選考が夏に集中するため、大学3年の春から動く必要がある

他の業界の記事

内定ナビでは、募集要項を確認できた企業を業界ごとにまとめています。併願先を探すときや、業界による選考設計の違いを見るときにご覧ください。

業界 記事で扱っている要点
メーカー業界 22社の募集要項に見る日数と選考の傾向
IT・通信業界 20社の募集要項に見る選考直結型と配属確約
金融業界 20社の募集要項で分かった「5days」と実日数のずれ
広告・マスコミ業界 14社の募集要項に見る動画提出と選考直結の有無
総合商社業界 8社の選考設計に見る「応募は一度きり」の制約
シンクタンク業界 5社中4社が5日以上、それでも優遇は明記されない
出版業界 6社に見る総合出版と専門メディアの設計の違い
エンタメ業界 8社の募集要項に見る日数の開きと職種で分かれる入口
サービス業界 12社の募集要項に見る段階制と応募資格の書き方の差
小売業界 11社の募集要項に見る日数の二極化と締切
航空業界 6社の募集要項で分かった技術系中心の構成と開催地
インフラ業界 4社に見る職種区分の細かさと秋冬に開く応募機会
不動産・建設業界 7社に見る文系向けプログラムと参加者の決め方3通り

参照した情報源

  • 本文中に挙げた各社の募集要項(各社採用サイト、2026年9月確認)。個別の内容は各企業の記事に記載しています
  • 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」(2022年6月改正)

募集内容は年度ごとに変わります。応募の前に必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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