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企業研究

IT・通信業界の就活|20社の募集要項に見る選考直結型と配属確約【28卒】

IT・通信業界は、インターンシップを採用の本流に据える動きが他業界より進んでいます。内定ナビが20社の募集要項を確認したところ、選考直結や配属確約への入口であることを明記する企業が複数ありました。夏の時点で本選考が動いていると考えて日程を組む必要があります。

この記事で扱う企業について

内定ナビが個別に募集要項を確認できた企業だけを対象にしています。募集要項が公開されていない企業や、マイページに登録しないと日程が分からない企業は含んでいません。人気企業や業界大手から、一次情報が取れたものを順に記事化しているため、この業界のすべての企業を網羅したものではありません。掲載順や社数に企業の評価は含んでいません。

20社の募集要項を確認して分かったこと

2026年9月時点で確認した20社を、三省合意(2022年6月改正)の日数要件で分類しました。汎用的能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上が要件です。

分類 社数 該当企業
5日以上のプログラムがある 11社 LINEヤフー、NTTドコモ、日立製作所、NTTデータグループ、PKSHA Technology、楽天グループ、ソフトバンク、KDDI(技術系)、日鉄ソリューションズ、GMOインターネットグループ(10days・1カ月×2種)、マネーフォワード(2週間)
要件に届かない 6社 サイバーエージェント(3日)、SCSK(2〜4日)、CTC(2〜4日)、キーエンス(1日)、TIS(1日、Real Business Workshop)、NTTドコモソリューションズ(1日)
プログラムによる 1社 Sky株式会社(9プログラムから系統ごとに1つ)
日数非公開 2社 NEC(マイページでのみ確認可能)、DeNA(早期選考の面接合格者限定で公式サイトに記載なし)

選考との関係を明記する企業が多い

この業界の特徴は、日数より選考との関係の書き方に表れます。他業界では選考への影響に触れない企業が大半ですが、IT・通信では明記する例が目立ちました。

企業 公表されている内容
LINEヤフー 28卒から採用のメインルートに位置づけ
サイバーエージェント 内定直結型インターンシップ選考と明記
楽天グループ 選考直結と明記、5日間で日数要件も満たす
ソフトバンク 本選考の一部免除を明記。参加者選考に落ちても本選考に影響しないとも明記
NTTデータグループ 入社後の配属先が優遇される可能性(条件あり)
NTTドコモ 参加後に配属確約のあるコースへエントリーできる
PKSHA Technology 期間中の成果や取り組み姿勢を選考プロセスの一部として評価
DeNA サマーインターンの案内自体が早期選考の個別面接合格者に限定される

NTTグループ2社が配属に踏み込んでいる点は、他業界では見られない特徴です。選考を有利にするのではなく、入社後にどの部門で働くかに関わるという性質の優遇で、判断の材料としては別種のものです。

SIerとWeb系で設計が違う

同じIT業界でも、業態によってプログラムの組み方が分かれます。

業態 日数の傾向 例
Web系・プラットフォーム 長期。実務に近い形で受け入れる LINEヤフー(2〜6週間)、楽天(5日間)、サイバーエージェント(3日間だが選考4回)
通信キャリア 現場受け入れ型で2週間規模 NTTドコモ(2週間)、ソフトバンク(7日間)、KDDI(技術系5日間)
SIer 短期が主流。1日から4日が中心 TIS(1日)、SCSK(2〜4日)、CTC(2〜4日)、日鉄ソリューションズ(5日〜2週間未満)
AI・専門特化 報酬つきの実務型 PKSHA Technology(10日間で報酬20万円、長期就業型は時給3,500円〜)

SIerは短期型が主流ですが、親会社の出自で性格が分かれます。SCSKは住友商事グループ、CTCは伊藤忠商事グループ、日鉄ソリューションズは日本製鉄グループ、NTTデータとNTTドコモソリューションズはNTTグループです。グループ内の案件を基盤に持つため、扱う業界も変わります。

報酬が出るプログラムがある

他業界ではほとんど見られませんが、IT業界には報酬を支払うプログラムがあります。PKSHA Technologyは10日間のサマーインターンシップに20万円、長期就業型に時給3,500円からと明記しています。GMOインターネットグループは5days・10days・1カ月×2種の4プログラム全てに報酬があり(日数単位10.5万円・21万円、時給2,625円・5,000円)、マネーフォワードのエンジニア職インターンシップも時給2,000円と明記しています。

報酬が発生するプログラムは、参加者を戦力として扱う前提で設計されます。学ぶ場として受け身で臨むと期待される水準との差が出ます。対象を修士・博士修了予定者に限定している点も、この設計と整合しています。

文系でも入口はあるか

確認した範囲では、専攻を限定しないプログラムが多数ありました。TISは文理不問で全学年・全学部・全学科、CTCは学部学科不問、日鉄ソリューションズはプログラミング実施なしで学部・学科・経験を問わないと明記しています。

SIerの営業職やITコンサルタントは、技術力より課題を整理する力が問われる職域です。CTCは営業を「法人向け新規開拓メイン」と「法人向け既存顧客メイン」に分けて示しており、同じ営業でも動き方が違うことが分かります。

選考の特徴

エントリーシートと適性検査が基本ですが、選考の段階数に幅があります。サイバーエージェントは参加までに4回の選考があり、一人1回しか挑戦できません。日鉄ソリューションズはES・適性検査・個別面接の3段階です。一方でTISとNTTドコモソリューションズは選考なしの先着順でした。

適性検査の形式差はWebテスト・適性検査対策の進め方、エントリーシートの書き方はES対策・体験談サイト比較で確認できます。

文系からIT・技術系を目指す場合の入口は、文系からIT・エンジニア職に進めるか|18社の募集要項で確認した文理不問6社と、プログラミング不要のプログラム【28卒】にまとめています。プログラミングを行わないプログラムや、企画側から入れるコースも紹介しています。

よくある質問

IT業界はインターン参加が必須ですか

必須と明記している企業は確認できませんでした。ただしLINEヤフーは28卒から採用のメインルートと位置づけており、参加しないルートが細くなる可能性はあります。

文系でも応募できますか

専攻不問のプログラムが多数あります。TIS、CTC、日鉄ソリューションズはいずれも学部学科を問わないと明記しています。

報酬が出るインターンはありますか

PKSHA Technologyが10日間で20万円、長期就業型で時給3,500円からと明記しています(対象は修士・博士修了予定者に限定)。GMOインターネットグループは4プログラム全てに報酬があり、マネーフォワードのエンジニア職インターンシップも時給2,000円です。

SIerとWeb系はどちらを選ぶべきですか

扱う対象が違います。SIerは顧客企業のシステムを構築し、Web系は自社サービスを運営します。プログラムの日数もSIerは短期、Web系は長期という傾向があります。

配属確約とはどういう意味ですか

NTTドコモは参加後に配属確約のあるコースへエントリーできると案内しています。NTTデータグループは配属先が優遇される可能性があるとしていますが、条件は非公開です。GMOインターネットグループの1カ月就業型インターンは配属確約ではなく、本選考の最終面接に直行できる仕組みです。

選考なしで参加できるプログラムはありますか

TISとNTTドコモソリューションズが選考なしの先着順です。いずれも1日開催で、業界研究の入口として使えます。

→ 業界研究まとめ|内定ナビが扱う14業界を一覧で比較

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選考を有利に進めたい人へ

IT・通信はLINEヤフーの採用メインルートやNTTドコモの配属確約など、選考との関係を書く企業が並びます。夏の時点で本選考が動く前提なので、日程の組み方を就活エージェントに聞いておけます。

選考直結や配属確約への入口であることを明記する企業が複数あります。夏の時点ですでに本選考が動いていると考えて日程を組んでください。

まとめ

  • 確認した20社のうち11社が5日以上のプログラムを持つ。NEC・DeNAの2社は日数が公式サイトに非公開
  • 選考直結や配属確約を明記する企業が多く、他業界と案内の作法が違う
  • SIerは短期型、Web系と通信キャリアは長期型という傾向がある
  • 報酬を支払うプログラムがある(PKSHA Technologyは10日間で20万円、GMOインターネットグループは4プログラム全て、マネーフォワードは時給2,000円)
  • 専攻不問のプログラムが多く、文系でも入口はある

他の業界の記事

内定ナビでは、募集要項を確認できた企業を業界ごとにまとめています。併願先を探すときや、業界による選考設計の違いを見るときにご覧ください。

業界 記事で扱っている要点
メーカー業界 22社の募集要項に見る日数と選考の傾向
金融業界 20社の募集要項で分かった「5days」と実日数のずれ
広告・マスコミ業界 14社の募集要項に見る動画提出と選考直結の有無
コンサル業界 9社の募集要項に見る「要件未満でも採用直結型」の構造
総合商社業界 8社の選考設計に見る「応募は一度きり」の制約
シンクタンク業界 5社中4社が5日以上、それでも優遇は明記されない
出版業界 6社に見る総合出版と専門メディアの設計の違い
エンタメ業界 8社の募集要項に見る日数の開きと職種で分かれる入口
サービス業界 12社の募集要項に見る段階制と応募資格の書き方の差
小売業界 11社の募集要項に見る日数の二極化と締切
航空業界 6社の募集要項で分かった技術系中心の構成と開催地
インフラ業界 4社に見る職種区分の細かさと秋冬に開く応募機会
不動産・建設業界 7社に見る文系向けプログラムと参加者の決め方3通り

参照した情報源

  • 本文中に挙げた各社の募集要項(マイナビ2028および各社採用サイト、2026年9月確認)。個別の内容は各企業の記事に記載しています
  • 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」(2022年6月改正)

募集内容は年度ごとに変わります。応募の前に必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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