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企業研究

金融業界の就活|20社の募集要項で分かった「5days」と実日数のずれ【28卒】

金融業界は、プログラム名と実際の日数が一致しない例が複数あります。5DAYSという名称でも開催は4日間、という書き方が珍しくありません。内定ナビが20社の募集要項を確認した結果をもとに、日数の実態と選考の特徴を整理します。名称ではなく日程で判断する必要がある業界です。

この記事で扱う企業について

内定ナビが個別に募集要項を確認できた企業だけを対象にしています。募集要項が公開されていない企業や、マイページに登録しないと日程が分からない企業は含んでいません。人気企業や業界大手から、一次情報が取れたものを順に記事化しているため、この業界のすべての企業を網羅したものではありません。掲載順や社数に企業の評価は含んでいません。

金融20社の募集要項に見る5daysの名称と実際の日数の図
金融20社 5daysの名称と実際の日数(内定ナビ作成の図解)

20社の募集要項を確認して分かったこと

2026年9月時点で確認した20社を、三省合意(2022年6月改正)の日数要件で分類しました。汎用的能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上が要件です。

分類 社数 該当企業
5日以上のプログラムがある 8社 三井住友銀行、SMBC日興証券、農林中央金庫、三井住友信託銀行、第一生命、損保ジャパン、野村證券、三菱UFJ信託銀行
要件に届かない 9社 みずほFG(1日、秋冬募集分。銀行・信託・証券でWEBテスト・適性検査を共通化)、みずほ信託銀行(1日)、三菱UFJ銀行(3日)、日本生命(3日)、日本政策投資銀行(1〜3日)、大和証券(4日)、三井住友海上あいおい損保(4日)、日本政策金融公庫(1日)、ゆうちょ銀行(2日)
コースによる 3社 東京海上日動、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のインターンと早期選考|3コースとも「選考活動とは関係ありません」と明記【28卒】(投資銀行部門5日間、短縮の可能性あり)、りそなグループ(13コース中5日間は1コースのみ、28卒向けは募集終了)

名称と日数が一致しない例

この業界で特に注意が必要なのが、プログラム名に入っている日数と実際の開催日数のずれです。

企業 プログラム名 実際の日数
大和証券 5daysインターン 開催日程は4日間
三井住友海上あいおい損保 5DAYSインターンシップ 火曜〜金曜の4日間
三井住友銀行 5DAYS PROGRAM 5日間(名称どおり)
三井住友信託銀行 夏5Days/秋2Days/冬2Days 名称どおり(夏の5Daysのみ要件を満たす)

4日間では三省合意の要件に届きません。名称を根拠に「5日間だから選考に使われるはず」と判断すると誤ります。募集要項の開催日程を数えて確認してください。判別の手順はインターン優遇とは?早期選考・選考免除の仕組みを一次資料で解説【28卒】にまとめています。

業態ごとの違い

業態 日数の傾向 特徴
メガバンク 1〜5日 三井住友は大企業営業編が5日でコース別は1〜3日、三菱UFJの法人営業は3日・オンライン
信託銀行 1日〜5日 専門職の入口が細かく分かれる。みずほ信託は1日でも書類選考とWEB面接があり、三菱UFJ信託は名称に日数を入れない設計
証券 4〜5日、実務型は2週間〜 野村證券はデータサイエンティスト系で給与支給ありの実務型
生保・損保 1〜5日でコース別 第一生命は6コースで1〜5日、損保ジャパンは総合3日・専門2〜5日
政策金融 1〜3日 日本政策投資銀行はインターンシップではなくワークショップと呼称。日本政策金融公庫は採用活動と無関係と明記
りそな系 1〜5日 りそな銀行・埼玉りそな銀行の合同採用。専門職コースが10種類と多く、5日間連続はクオンツ・データサイエンス編のみ(28卒向けは募集終了)

日本政策投資銀行は5つのプログラムすべてが1〜3日で、公式サイトでも一貫してワークショップという名称を使っています。名称から制度上の位置づけが推測できる例です。逆に、要件を満たさないのにインターンシップと呼ぶ企業もあるため、名称だけでは判断できません。

1日でも選考が重い企業がある

みずほ信託銀行の「Experience 年金アクチュアリー」は1日のプログラムですが、参加までに書類選考(WEBテスト・適性検査を含む)とWEB面接があります(みずほフィナンシャルグループのインターンシップ情報サイトで2026年10月4日確認)。WEBテストと適性検査はグループの銀行・信託・証券で共通のため、受検は一度で済みます。

参加のハードルの高さと、制度上の位置づけは連動しません。選考が重いから優遇があるとは限らず、日数が短ければ学生情報を選考に使うことはできません。この2つは別の軸として確認する必要があります。

選考の特徴

金融業界では適性検査に加えて筆記試験を課す企業があります。みずほ信託銀行は書類選考の中でWEBテストと適性検査を受け、通過するとWEB面接に進みます。SMBC日興証券はエントリーシートの提出とWebテストの受検が同日締切という日程でした。

アクチュアリーやクオンツ、データサイエンスといった数理系の専門職コースを設ける企業も目立ちます。三井住友銀行はコース別採用向けに、クオンツ編・データサイエンス編・リスクアナリスト編を含む8つのプログラム(1〜3日間)を用意していました(28卒向けは募集締切済み)。専攻との接続を説明できるかが分かれ目になります。

適性検査の形式差はWebテスト・適性検査対策の進め方で確認できます。

選考への影響を明記する企業は少ない

確認した20社のうち、選考との関係を明記していたのは5社です。農林中央金庫(SUMMER PROGRAMを採用選考に活用と明記)と三井住友海上あいおい損保(夏の参加者に特別プログラムと早期選考の案内があると記載)は優遇の方向、日本政策金融公庫と三菱UFJモルガン・スタンレー証券は「採用選考活動とは関係ありません」、東京海上日動はプレミアム・ワークショップについて「採用選考とは一切関係ございません」という無関係の方向を、それぞれ明記しています。

他の15社は選考への影響について記載がありません。日数の要件を満たしていても、優遇の有無は公表されていないのが実情です。

よくある質問

5daysという名称なら5日間ですか

限りません。大和証券と三井住友海上あいおい損保は、5daysという名称でも実際の開催日程は4日間でした。募集要項の日程を数えて確認してください。

文系でも数理系のコースに応募できますか

専攻を条件とする記載は確認できませんでした。ただしアクチュアリーやクオンツのコースでは、数理的な素養を問われる場面が想定されます。

1日のプログラムに参加する意味はありますか

選考に情報を使える類型ではありませんが、業界理解には使えます。みずほ信託銀行のように1日でも書類選考とWEB面接を課す企業では、選考の練習にもなります。

交通費は出ますか

企業によります。みずほ信託銀行は遠方からの参加者に交通費と宿泊費を支給、SMBC日興証券は遠方からの参加者に交通費と宿泊場所を提供、農林中央金庫は首都圏以外からの参加者に規定で支給と記載しています。

選考で有利になる企業はどこですか

農林中央金庫が採用選考に活用と明記、三井住友海上あいおい損保が夏の参加者に早期選考の案内があると記載しています。他の18社は選考への影響を公表していないか、日本政策金融公庫・三菱UFJモルガン・スタンレー証券・東京海上日動(プレミアム・ワークショップ)のように無関係と明記しています。

どの業態から見ればよいですか

扱う商品と顧客が業態で大きく変わります。銀行は融資と決済、証券は資本市場、生損保はリスクの引き受けです。関心のある領域から絞ると志望動機が定まります。

→ 業界研究まとめ|内定ナビが扱う14業界を一覧で比較

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選考を有利に進めたい人へ

金融は名称が5DAYSでも実日数が4日というずれがあり、20社を横並びで見るのは骨が折れます。就活エージェントなら企業ごとの募集内容の違いを一緒に整理でき、逆求人・スカウトサービスも併用できます。

プログラム名と実際の日数が一致しない例が複数あります。「5DAYS」という名称でも開催は4日間ということが珍しくないため、名称ではなく実際の日程で確認してください。

まとめ

  • 確認した20社のうち5日以上のプログラムを持つのは8社、コースによって日数が分かれる企業が3社
  • 5daysという名称でも実際は4日間という例が複数あり、名称では判断できない
  • 1日でも書類選考とWEB面接を課す企業があり、選考の重さと制度上の位置づけは連動しない
  • 数理系の専門職コースを設ける企業が多い
  • 選考への影響を明記しているのは20社中5社。農林中央金庫・三井住友海上あいおい損保は優遇の方向、日本政策金融公庫・三菱UFJモルガン・スタンレー証券・東京海上日動(プレミアム・ワークショップ)は無関係の方向をそれぞれ明記

他の業界の記事

内定ナビでは、募集要項を確認できた企業を業界ごとにまとめています。併願先を探すときや、業界による選考設計の違いを見るときにご覧ください。

業界 記事で扱っている要点
メーカー業界 22社の募集要項に見る日数と選考の傾向
IT・通信業界 20社の募集要項に見る選考直結型と配属確約
広告・マスコミ業界 14社の募集要項に見る動画提出と選考直結の有無
コンサル業界 9社の募集要項に見る「要件未満でも採用直結型」の構造
総合商社業界 8社の選考設計に見る「応募は一度きり」の制約
シンクタンク業界 5社中4社が5日以上、それでも優遇は明記されない
出版業界 6社に見る総合出版と専門メディアの設計の違い
エンタメ業界 8社の募集要項に見る日数の開きと職種で分かれる入口
サービス業界 12社の募集要項に見る段階制と応募資格の書き方の差
小売業界 11社の募集要項に見る日数の二極化と締切
航空業界 6社の募集要項で分かった技術系中心の構成と開催地
インフラ業界 4社に見る職種区分の細かさと秋冬に開く応募機会
不動産・建設業界 7社に見る文系向けプログラムと参加者の決め方3通り

参照した情報源

  • 本文中に挙げた各社の募集要項(マイナビ2028および各社採用サイト、2026年9月確認)。個別の内容は各企業の記事に記載しています
  • 文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」(2022年6月改正)

募集内容は年度ごとに変わります。応募の前に必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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